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日常靴飯 つくりて野島の雑記

臆病

僕は臆病である。
人と接すること。何かを為すこと。形にすること。思いを告げること。感情を表にだすこと。
何に対しても臆病である。

最近自分の雑記として考えを書きなぐっているが、言葉を残すこともずっと抵抗があった。ある人に背中を押され書き始めたがまだまだ記すこと自体に抵抗がある。

要は自信がないのだ。ただし責任感は強いと思っている。
自信を上回る責任感こそ仕事に反映されている。

責任感に到達するために、自信をつけるための努力をしている感覚。
それでもお客様に履物をお渡しした時に笑顔を見るまでずっと不安である。

やりきったとどこまでやっても辿り着けない。
だから仕事は終わらない。

深夜にスタッフがいなくなってから、手元に集中し、責任を全うするための作業に入る。
未熟な腕を自身で感じながら、数秒前の自分を超えるために考え尽くす。
刃物を研ぐ。革包丁で何かを切る。そんな基本中の基本すら今はついさっきの過去を越えなくてはならないという思いで取り掛かる。

それを努力とは全く思わない。
当たり前のこと。人にあったら挨拶をするというくらい当たり前のこと。

これは剣道をしていた頃から全く変わらない感覚だ。
体格のない僕は、体格で勝る相手を切るために、数ミリの距離を最も効率のいい所作をするために鏡でフォームをチェックし続けていた。

この感覚を靴を作るという作業でもし続けている。

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