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日常靴飯

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「松ヤニ」

水谷です。

松ヤニはチャンとも呼ばれ、靴本体と底材を縫い合わせるときや、製甲、吉靴房では革下駄を手縫いするときなどの糸に塗ります。チャンとは瀝青(「れきせい」黒色の粘度性のある物質の総称)のことです。

松ヤニは結晶の状態なので、そのままでは糸に定着させにくいので、電熱器などで熱して溶かし、油を混ぜ合わせて粘度を持たせてから糸に塗り、定着したら続けて鑞を塗り滑りをよくします。

松ヤニと鑞を塗る理由は
1、糸に強度を持たせる
2、縫い目のほつれ止め
3、松ヤニは水を弾くため縫い目からの止水効果
があります。

気温の差によって粘度が変化するため、季節により混ぜる油の量を調節して使用します。

瀝青の「瀝」は瀝る(したたる)と読み「美しく鮮やかさがあふれるばかりに満ちている」という意味があり、名付けた人のセンスを感じます。

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